アドラー心理学では、行動は目的のための手段だと考えている

ルフレッド・アドラーが考案したアドラー心理学では、問題が起きるのは次の目的のためだと考えています。 例えばニキビを無くして美しくなりたいと思っている女性が、存在したとします。 その場合美しくなれないのは素質が悪いからと考えたり、使っている化粧品のせいにしたりする事は良く有るでしょう。 しかしアドラー心理学の上では、素質も化粧品の良し悪しも関係は有りません。 なぜならアドラー心理学では、綺麗に慣れないのは自ら綺麗になれる道を避けているからだと捉えるからです。 美しくなれないのではなく、綺麗になった事で生活が変わる事を恐れているという事です。 なので生活を変えないために、あえてスキンケアを怠るという選択をしているのです。 つまり行動は未来へ向かうための手段で有るため、そこに意思以外の物は関係していないという事になります。 出来ない事に過去の事情(使用した化粧品)を結びつけて考えるのは、出来ない事に対する言い訳にしか過ぎません。 見方を変えれば、そこまで変わりたくないと心で想っているのです。 本気で目的を持ってさえいれば、どのような状況であれ心は自然と前を向くというのがアドラーの教えです。